日本人の食事摂取基準

日本人の食事摂取基準とは

 

 

日本人の食事摂取基準とは、日本の国民を対象とし、その食生活におけるエネルギーや各栄養素の摂取量の基準を示したものです。

 

その主な目的は、国民の健康を維持すること、健康を増進すること、生活習慣病を予防することをです。この食事摂取基準は、厚生労働省によってまとめられ、5年ごとに発表されています。そこで発表された各データは、日本の保健所や保険センター、民間の健康増進施設などにおいて、生活習慣病の予防のために行われる栄養指導や、学校や事業所などの給食の管理を行う上で、基準となるものです。

 

実際の食生活は、時代とともに少しづつ変化していくものですので、食事摂取基準も同じ様に変更されていくことがあります。現在の食事摂取基準は2010年版であり、前回の2005年版のものに若干の見直しや変更が行われた上で作成されています。

 

今回行われた主な変更点は次の通りです。エネルギーに関しては、ライフステージごとに推定エネルギーの必要量が変更されています。具体的には、小児、若年女性ではその必要量が減少し、高齢者では増加しています。ナトリウム(食塩相当量)に関しては、その目標量が変更になっています。

 

具体的には、男性の目標量は10g未満が9,0g未満に、女性の目標量は8g未満が7,5g未満へ変更されています。カルシウムに関しては、目安量、目標量から推奨量を目指すことへ変更されています。